👇詳しく書いてます medicalnote.jp
このページでは4つの内容に沿って話が進みます。
①. 睡眠相後退症候群(Delayed Sleep Phase Syndrome, DSPS)?
②. 睡眠相後退症候群(DSPS)と起立性調節障害(OD)の違い
③. 睡眠相後退症候群とODを区別する方法
④. 睡眠相後退症候群の治療薬について
↑今日のそら
さて本題
①. 睡眠相後退症候群(Delayed Sleep Phase Syndrome, DSPS)?
睡眠相後退症候群(Delayed Sleep Phase Syndrome, DSPS)は、体内時計の乱れによって、通常の睡眠時間よりも遅い時間に眠り、遅い時間に起きることが特徴の睡眠障害です。この状態では、午前3時から6時頃にようやく眠りにつき、正午過ぎに起床することが一般的です。
原因
原因は完全には解明されていませんが、体内時計のリズムが一般の人よりも3~4時間遅れていることが関与していると考えられているそうです。
症状
入眠困難: 夜遅くまで眠れない
覚醒困難: 朝早く起きるのが難しい
日中の眠気: 睡眠不足による日中の眠気や集中力の低下
社会生活への影響: 学校や仕事に遅刻しやすくなる
②. 睡眠相後退症候群(DSPS)と起立性調節障害(OD)の違い
睡眠相後退症候群(DSPS)と起立性調節障害(OD)は、どちらも「朝起きられない」という共通の症状。しかし原因やメカニズムが異なります。
睡眠相後退症候群(DSPS)
原因: 体内時計の乱れによって、通常の睡眠時間よりも遅い時間に眠り、遅い時間に起きることが特徴です。
症状: 夜遅くまで眠れず、朝早く起きるのが難しい。日中の眠気や集中力の低下が見られます。
治療法: 高照度光療法や時間療法、メラトニンの使用などで体内時計を調整します。
起立性調節障害(OD)
原因: 自律神経の不調により、立ち上がったときに血圧が適切に調整されず、立ちくらみやめまいが生じることが特徴です。
症状: 立ちくらみ、朝の起床困難、気分不良、失神や頭痛など。特に午前中に症状が強く、午後には軽減する傾向があります。
治療法: 血圧を調整する薬物療法や、生活習慣の改善が主な治療法です。
原因の違い: DSPSは体内時計の乱れが原因であるのに対し、ODは自律神経の不調が原因です。
症状の違い: DSPSは主に睡眠リズムの問題で、ODは血圧調整の問題が中心。
③. 睡眠相後退症候群とODを区別する方法
睡眠相後退症候群(DSPS)と起立性調節障害(OD)を区別するためには、以下のポイントに注目することが重要です。
1. 症状の観察
DSPS: 主に夜遅くまで眠れず、朝遅くまで寝てしまうことが特徴です。日中の眠気や集中力の低下が見られます。
OD: 立ちくらみやめまい、朝の起床困難、気分不良、失神や頭痛などが特徴です。特に午前中に症状が強く、午後には軽減する傾向があります。
2. 診断方法
DSPS: 睡眠日誌やアクチグラフ(活動量計)を用いて、睡眠パターンを記録し、体内時計の乱れを確認します。
OD: 起立試験(立ち上がったときの血圧と心拍数の変化を測定)を行い、自律神経の機能を評価します。
3. 治療法の違い
DSPS: 高照度光療法や時間療法、メラトニンの使用などで体内時計を調整します。
OD: 血圧を調整する薬物療法や、生活習慣の改善が主な治療法です。
4. 専門医の診断
最も確実な方法は、専門医の診断を受けることです。睡眠専門医や自律神経専門医に相談することで、正確な診断と適切な治療が受けられます。これらのポイントを参考にして、症状や治療法の違いを理解し、適切な対応を取ることが重要です。
では次の話は
④. 睡眠相後退症候群の治療薬について
睡眠外来の病院でこの睡眠相後退症候群(DSPS/DSWPD)についての今新しい薬で使われているお薬について書かれている文章があります。👇
睡眠相後退症候群(DSPS/DSWPD)の治療薬としてアリピプラゾールの研究内容もあります。
このように起立性調節障害と睡眠相後退症候群は朝起きれないという点では似ています。ですので中には併発されている子もいるようです。
お子さんが睡眠障害を併発されていると思う場合は睡眠外来をしている病院にかかってみるのも治療の一つの選択かと思います。
↑広告です。私は試したことがないのですが、もし試された方が居たら、効果を教えてください。